はじめが大事!新入社員研修のポイントと研修事例

2019/04/10
新入社員研修

企業研修業界は5,000億円規模のマーケットで、

毎年2%ずつ伸びていると言われています。

さらに、昨今、注目されているAIも研修業界に導入されています。

過去の受講生のデータを蓄積することによって、

受講生の課題を個別に把握するといったように、

研修が終わったあとのフォローアップにも活用されているそうです。

AIを使えば経費や時間を削減できるため、

まだまだ伸び代のある業界と言えます。

今回は、研修のなかでも最も需要のある

「新人社員(新入社員)研修」に焦点を当てて、

研修成功のポイントを紹介していきます。

 

そもそも新人社員(新入社員)研修の目的とは何か

新人社員研修の目的は、大きく分けて2つあります。

1つめは「社会の一員として、また何より自分が所属する組織の一員としての自覚を持たせること」です。

2つめは「現場で即戦力になる基本的なビジネススキルを身に付けること」です。

学生から社会人になると、まわりの環境や人間関係、

求められるスキル、立ち振る舞いなど、あらゆるものが大きく変化します。

その変化に対応するため、一社会人としての意識を新人社員研修で植えつける必要があります。

基本的なビジネスマナーや社会人スキルをあらかじめ教えておくことで、

環境の変化によるストレスを最小限に抑えられるようになります。

そして、より円滑に企業組織に順応することが可能となります。

そのほかにも、新人社員研修によって成功体験を積み、

同期との絆を深める、早期退職を防げる、

などの副次的な効果も期待できます。

 

新人社員(新入社員)研修で身に付けたいスキルとポイント

トーマツイノベーション株式会社が2017年に行ったアンケートによると、

企業側が考える「新入社員のうちに身に付けておくべきスキル」の第1位は「ビジネスマナー」(82.4%)という結果が出ています。

企業側の人間の約8割が、新人社員研修ではビジネスマナーを修得させたいと考えているようです。

それに続いて、第2位は「傾聴力」(49.2%)、

第3位は「タイムマネジメント力」(37.4%)となりました。

上記の結果は新人社員研修を行う企業側のアンケートです。

それとは逆に、新人社員研修を受ける新人社員から得たアンケート結果もあります。

新人社員が研修で身に付けたいスキルのトップ3は

「ビジネスマナー」(72.9%)、「専門スキル」(42.9%)、

「パソコンスキル」(28.6%)となりました。

ここでの専門スキルとは、営業や会計等で必要となる専門スキルのことを指します。

企業側、新人社員側ともに必要と考えるスキルは

「ビジネスマナー」で一致しましたが、2位以下は異なる結果となりました。

企業側は「傾聴力」や「タイムマネジメント力」など、

ビジネスパーソンとしての汎用的なスキルを身に付けさせたいことがうかがえます。

それに対して新人社員側は、「専門スキル」や「パソコンスキル」に代表される、

個人の能力を高めるスキルを欲していることが分かります。

こういった両者の思惑を考慮に入れると、

新人社員研修ではどのようなことがポイントになるのでしょうか?

 「企業」と「新人社員」の考え方にはギャップがあります。

よって、研修を行う企業側は、一方的に研修を押し付けるのではなく、

「なぜこのスキルが必要なのか」をしっかりと社員に説明しておく必要があります。

新人社員は「これから働く職場で何が求められるのか?」を把握できていない場合が多いので、

「とりあえず研修を受けろ」という姿勢では効果的な結果を得られません。

そのうえで、企業として個人のスキル向上をサポートしていく必要があります。

これは、社員のモチベーションにも関わります。

「社員が会社に何を求めているのか?」をしっかりと見極め、

その要望を取り入れながら取り組んでいく姿勢が求められます。

 

新人社員(新入社員)研修、事例集

参考までに、実際に企業が行っている新人社員研修を紹介しておきます。

組織人としての意識を高めるもの、社員同士の絆を深めるもの、

異国文化をじかに体験させるものなど、

新人社員研修には企業の特色が色濃く出ています。

 

藤倉化成株式会社

まずは、電話対応や名刺の受け渡し方など、

基礎的なビジネスマナーを学びます。

その後、地図を片手に街を散策する1泊2日のフィールドワーク研修を行います。

研修の目的や意図をあえて示さず、

課題をこなしながら自分の頭で考えてPDCAサイクルを回すことを体験します。

最後に技術研修や工場研修を経て配属となります。

 

株式会社ハブ

教育プログラムを「ハブ大学」としてひとつに体系化しています。

社会人マナーや自社規則などの基本的なことを学ぶ前に、

内定者のうちにいきなり英国研修に行くのが特徴的です。

帰国後に英国研修の成果発表や会社への新提案をプレゼンテーションします。

その後、店舗業務のオペレーションといった、

現場で使う実践的な研修を行っていきます。

 

日置電機株式会社

「人間性の尊重」という経営理念を体現するため、

新人社員研修は人材育成を重視しています。

新人社員研修にしっかりと時間をかけることで、

学生から社会人への移行を円滑に進めていきます。

研修のひとつとして2泊3日のお寺合宿があり、

同期との絆を深めるのに功を奏しています。

その後、1〜3ヶ月程度の現場研修を行い、

技術職の社員は、自社製品をゼロから作り上げるプロセスを理解します。

そのほか、茶道、華道、社会貢献活動など、

人間性を育む内容が多く取り入れられています。

 

まとめ:新人社員(新入社員)研修で社員を育てる

基本的なビジネスマナーを学ぶだけでなく、

企業の理念をたたき込む、人間性を向上させる、といった

個性的な新人社員研修が多く見られます。

よく考えられた新人社員研修を行うことで、

企業が「いかに社員を育てようとしているか」を新入社員に伝えることができます。

自社に必要な人材を育て上げるためにも、

新人社員研修に力を入れていきましょう。

 

参考:

新入社員のうちは、まずは“汎用的なスキル”を身に付けるべき!?|トーマツ イノベーション

【株式ニューカマー】大企業向け研修、高いリピート率 アルー・落合文四郎社長|SankeiBiz

新入社員研修の目的と育成・マネジメント方法とは?|Schoo

企業事例集 新入社員教育|産労総合研究所

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