グローバル人材を採用・確保するために、企業が取り組むべきことは?

2019/04/03
グローバル人材

インターネットの普及は新興国、小規模企業、そして個人の市場への参入を容易にし、

同時に、すべての市場で競争を激化させています。

少子高齢化により国内市場の縮小が余儀なくされるなか、

日本企業が生き残るためにはグローバルに活躍できる人材の確保が急務とされています。

現代におけるグローバル人材は、過去の時代にいわれた

「海外で働ける人」という意味をはるかに超える能力を求められます。

今回は、グローバル人材の必要性、ならびに人材確保のためのポイントについて紹介します。

 

どのような人物がグローバル人材なのか?

グローバル化が加速する現代において、

それに対応できる人材の確保・育成が急務といわれています。

では、グローバル人材とはどのような人物なのでしょうか?

グローバル人材育成推進会議の定義によると、

以下の3つの要素を兼ね備えた人材がグローバル人材と言えます。

 

要素1: 語学力・コミュニケーション能力

要素2: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

要素3: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

 

これに加えて、「幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、

公共性・倫理観、メディア・リテラシー等」を持ち合わせていることが必要な資質であると述べられています。

まとめていくと、国際的な規模のビジネスで活躍できる人材というだけでなく、

多様性を理解しながらも、日本人として自己のアイデンティティーを失わない人物像が浮かんできます。

広い視野を持った柔軟な思考の持ち主であり、

海外に出ても対等に渡り合えるだけの語学力と高いコミュニケーション能力が求められます。

 

グローバル人材はなぜ必要なのか?

では、なぜ、国を挙げてグローバル人材の育成が必要とされているのでしょうか。

その背景を考えていきましょう。

 

1.国内市場の縮小・国際化の拡大

日本はすでに人口減少期に突入し、

今後もこの傾向が進行していくと見られています。

国内市場の縮小に伴って、あらゆる規模の企業が海外進出を視野に入れなければならない時代となり、

国際化の拡大が加速すると予想されます。

 

2.新興国の台頭による競争の激化

インターネットがインフラとなる情報技術の発展により、

国際的なフラット化が進行しています。

小さな資本でも国際競争に参入できるチャンスが生まれる時代です。

成長途上にある新興国が大国と肩を並べて市場に参加することで、

競争はますます激化していきます。

国際的コミュニケーションを武器に、多様なつながりを持って協働できる人材が求められます。

 

3.インバウンド・アウトバウンドの両面で戦略が必要

日本人だけの需要に頼れない時代を迎え、

「海外からの呼び込み」と「国内からの発信」の両面から

戦略を同時進行していく必要性に迫られています。

一意的ではなく、広く俯瞰(ふかん)できる視点を持った考え方が、

どの業界においても成長の鍵になると考えられます。

 

グローバル人材に求められる能力とは?

グローバル人材に求められる能力は、

各企業の在り方によっても異なります。

一般的には、以下のようなスキルが必要とされています。

通訳を介さない語学力

高いコミュニケーション能力

ダイバーシティへの理解力

柔軟性のある思考力

変化への対応力、瞬発力

自己成長力、主体性、タフさ

語学力やコミュニケーション能力といったスキルはもちろんですが、

どのようなステージに立っても揺るがず、

自信のある姿勢で臨める人物が期待されます。

単に「主張ができる」というだけでなく、

相手の立場や異文化への深い理解のもと、対等な立場で会話できる人材でなければなりません。

激しく揺れ動く世界情勢を見極め、変化に対応しながら企業活動を導き、

同時に、自己成長を遂げていくタフさが必要とされます。

 

新たに優秀なグローバル人材を採用するには?

グローバル人材を採用するには、自社が求める人物像、適性、個性、スキルを明確にしておく必要があります。

例えば、非常に高学歴で海外の資格をいくつも取得しているような人材であっても、

企業文化を理解できず、独断に走るようでは、

自社の思い描く働きをしてもらえない可能性があります。

現在では、ネイティブレベルの語学力を有する人材も少なくありませんが、

表面的な会話力ではなく、「相手の真意をくみ取る読解力」も見抜く必要があります。

これは、母国語の会話からも容易に推測できる能力です。

語学は意思疎通のツールに過ぎません。

また、ビジネスの現場で「異文化への理解」を示す必要もあります。

海外には、日本では想像できないくらい複雑な地政学的リスクを負った国もあります。

そうした事情をいち早く理解できる人材が、

グローバル人材として活躍できます。

グローバル人材を選考する際も、採用の鍵となるのは「動機」です。

イメージ先行型で、海外での活躍を夢見ているようなタイプは、

早晩現実の厳しさに打ちのめされる恐れがあります。

しっかりと現実を見据えて、海外でビジネスマンとして戦える野心や情熱、知的能力が感じられる、

たくましい人材を見極める必要があります。

 

社員を優秀なグローバル人材に育てるには?

社員を優秀なグローバル人材として育成するには、

語学研修や海外市場の研究会だけでは不十分と言えます。

グローバル人材に求められることは、国際的なステージでもブレない軸の確立です。

多様性を受け入れる柔軟性のある思考力、そして積極的なコミュニケーション能力。

これらは「本人が元々持っている資質」に加えて、

「多国籍の人材を職場に迎える」といった環境により培われていきます。

グローバルコミュニケーションに限った話ではありませんが、

相手を理解しなければ適切なフィードバックはできません。

傾聴技術の向上、物事を相手に正しく伝える能力、

これらをいかに磨いていけるかがポイントです。

海外の企業と協働し、プロジェクトに参加していく積極性、

外国籍の人材を適材適所で使い分けられるグローバルマネジメント能力の強化も重要です。

どのような場面においても、狭量に陥らず、

常に俯瞰(ふかん)的な視野を持つ人材が求められます。

 

まとめ:企業活動にダイナミズムを付加するグローバル人材

企業の競争優位性を持続的に高めていくためには、

海外と国内を結び付けながら成果を上げていくグローバル人材の確保が必須となります。

企業の規模を問わず、グローバル化の波が押し寄せている昨今、

日本と海外を区別せずに活躍できる社員を育てなければ企業の未来は危うくなります。

現代のグローバル人材には、「自国の企業文化」と同様に「国際社会の多様性」を理解し、

激しい市場競争に立ち向かっていける「柔軟性」と「タフさ」が求められます。

自社のニーズに合うグローバル人材を明確にし、

採用・育成の両面から取り組んでいく必要があります。

 

参考:

グローバル人材とは?定義、要件と育成の5つのステップ|カオナビ

グローバル人材|HRpro

グローバル人材に必要な5つの能力とは?|サイバーユニバーシティ

「グローバル人材」採用を多くの企業が失敗する理由|ダイヤモンドオンライン

企業が注目するグローバル人材 社内での育成方法・採用のポイント|RELO総務人事タイムス

背景と必要性|Japa 日本専門家活動協会

グローバル人材の育成について|文部科学省

グローバル人材育成の推進に関する政策評価|総務省

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