内定辞退の悲劇を防ぐ!今や採用担当者の常識「オヤカク」とは

2019/03/06
オヤカク

少子化、核家族化により、親と子のあり方が以前とはまったく違うものになってきています。

成人した子どもに対しても干渉の厳しい親が増えてきている現代では、

本人よりも「親への対応」に苦慮する企業もあります。

こうした状況を受け、採用内定者の「オヤカク」を実施する企業が多いようです。

採用担当者が押さえておくべき「オヤカク」の背景と、

具体的な実施方法を解説していきます。

オヤカクとは

オヤカクは「親への確認」を意味する言葉で、

内定が決まった学生の親に対して入社の承諾を確認することを指します。

就職活動をしている当人は入社の意志があっても、

直前になって親の反対により内定を辞退するというケースが少なくありません。

そうした親の反対による内定辞退を防止するために、

採用担当者が直接、親に連絡し、入社の承諾を取り付けます。

会社に対しての知識がなかったり、誤解していたりする親に対して、

企業から積極的にアプローチすることで十分に納得してもらい、

理解を得られるように働きかけます。

特に近年は、内定辞退という最悪のシナリオを回避する策として、

オヤカクを重視する企業が増えてきています。

オヤカクが行われるようになった背景

かつての採用活動ではあまり見られなかったオヤカクが、

ひとつの戦略として用いられるようになった背景には時代の変化があります。

以前は、子どもが決めた就職先に対して口を出す親はごくわずかでした。

しかし、最近では就職活動の途中経過を報告していなかった学生が、

内定後に親に反対されるケースが続出しています。

少子化によって親子の関係がより濃密になっている現代社会では、

子どもの将来を心配するあまり、就職先の選定にも介入してくる親が多いようです。

子どもの方も、親の反対を押し切ってまで自分が決めた会社に入社しようとするタイプはごく少数派です。

就職先の選定に介入する親は、企業規模や知名度の低さに対して難色を示す場合が多く、

また企業への知識がないと、就職後もわずかなことでトラブルになりやすい傾向があります。

企業理念や運営体制についての理解が十分でないと、

「ブラック企業ではないか?」、「違法労働を強いているのではないか?」

などの不安を抱きやすく、働いている本人は満足していても悪影響を与えかねません。

逆に、企業に対して深い理解を得られていれば、

親が強い「味方」になってくれる可能性があります。

本人が離職しようとしたときに、親がそれを押しとどめ、

説得に当たってくれる、といった効果が期待できます。

企業に対する親の懸念

では、親は企業に対して、どのような懸念を感じるのでしょうか。

1.ブラック企業ではないか

大手広告代理店の事件が大々的に報道され、

「過労死ライン」といった言葉も知られるようになりました。

子どもの入社先が、毎日遅くまで働かせて、

ろくに休みが取れないような「ブラックな会社」ではないか、

といった不安を抱きがちです。

2.倒産のリスクはないか

中小企業やベンチャー企業、知名度が低い企業については、

企業の安定性に不安を抱きます。

世代的に「大企業ならば安心」といった認識が根付いているから、

と考えられます。

3.実家から遠い

多くの親は、自分の目の届くところに子どもを置きたいと願うものです。

「帰ってこなくなるのではないか」、「顔を見せなくなるのではないか」

といった不安や寂しさから反対する場合もあります。

4.中小企業、ベンチャー企業、無名の会社

不安の根源は、「分からない」、「知識がない」といった点にあります。

有名企業であればおおよその事業内容を把握できますが、

「何をやっているのか分からない会社」に対しては不信感しかありません。

5.労働環境の悪さ

福利厚生が整備されていない、9時-5時の仕事ではない、など、

親の目から見て労働環境が悪いと判断されると、

入社を反対される原因につながります。

親に対する企業の対策

続いては、企業が実施するオヤカク活動について、

どのようなものがあるかを紹介していきます。

多くの企業では、以下のような方法で親へのアプローチを行っているようです。

会社案内、パンフレット、DVDなどを送付する

企業の採用ページに親向けのコンテンツを設ける

自社製品と担当者からの手紙を送付する

電話でごあいさつをする

親向けの会社説明会や訪問会を開催する

内定式の様子を写真で伝える

内定者懇親会を開催し、親を招待する

親の同意書をとる

家庭訪問を実施する

オヤカクで重要なのは、相手の不安の原因を的確に捉えることです。

例えば、自社が新進のベンチャー企業である場合、

知名度の高い企業と比較して明らかに不利であることは否めません。

しかし、実績や取引先、事業内容をできる限り分かりやすく説明することで、

一定の評価は得られるはずです。

社会貢献や将来的なビジョンなど、

自社の強みを生かして説得力のある表現をしていく姿勢が求められます。

つまり、オヤカクを成功させるポイントは、

「親目線の行動」にあると言えます。

まとめ:親心をつかめば確実な人材確保につながる

今どきの採用活動において、オヤカクは忘れてはならない戦略のひとつです。

丹念に選考を行い、優秀で見どころのある応募者に内定を出しても、

親からのクレームであえなく辞退されてはすべての苦労が無駄になります。

社会の変化は採用活動をも変えていきます。

現在の親たちが何を懸念し、子どもに対してどのような希望を抱いているのかを知ることで、

効果的なオヤカクを実施できます。

 

参考:

「オヤカク」って何?就職活動中に陥りがちな親とのトラブルと対処法|キャリマガ

採用担当者を悩ます「オヤカク」対策って何?|東洋経済オンライン

「オヤカク(親確)」を意識した新卒採用の準備とは|ProCommit

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